マルサの女の監督などで知られる伊丹十三さんが、三十代の頃海外で俳優をしていた時に書いた本。
日本の随筆をエッセーにした最初の本、というのがキャッチコピー。
内容はと言うと、まがいものや間に合わせを嫌う性分の彼が、分かってない人々を小馬鹿にしながら、本物について説く、というのが 7 割で残りは海外生活の自慢話。
ジャガーではなくジャギュアと発音すべきだ、などとキザな割にはそんなに嫌味でもなく、雑学本としてもなかなか面白い。
そして何より駄目なものは駄目とこき下ろす、潔い態度が心地いい。
中で引用されていた「美的感覚とは嫌悪の集積である」という言葉には成程なと思った。

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